2022年08月02日

大輪派?多花派?


大和友の会の会報誌『新種苗・初秋号』が出ました。会員の皆様にはつい最近届いたと思いますがご覧いただけましたか?
初秋号2022.jpg
今回の表紙の花は「百日紅」
さて、何と読むでしょうか?

正解は「サルスベリ」
百日という漢字から連想されるように、1つ1つの花はその日にしぼんでしまいますがツボミから次々に咲いて100日近く咲き続けます。また、幹が木登り上手なサルでも滑ってしまうほどツルツルしているところから「サルスベリ」と名付けられたようです。
それにしても「百日紅」を「サルスベリ」と読むなんて無理がありすぎる〜!植物の名前って知ってなきゃ読めない、本来の漢字の音読みからも訓読みからも類推できない当て字的ものが結構ありますよね。「紫陽花(アジサイ)」とか「土筆(ツクシ)」のように、見た目を表す漢字を当てはめたのかな〜という成り立ちのものや「馬酔木(アセビ)」のように葉に毒があって馬が食べると酔っ払ったようにふらふらするから…といった植物の特徴から付いた漢字だったり、想像したり調べたりするのが結構面白いと思うNの局です。

そういえば当社「大和農園」の大和も普通に読めば「ダイワ」で、「ダイワ農園さん」って電話をかけて来てくださるお客様もいらっしゃいますが、正解は「ヤマト」です。「ヤマトノウエン」どうぞお見知りおきを!

さて、また脱線してしまいましたが、会報誌のことに話を戻しましょう。
会報誌は毎回巻頭ページに色々な特集を掲載しています。今回の特集の中でNの局のイチオシは【大輪の花を楽しむ?たくさんの花を楽しむ?】です。
植えたい花を探す時の基準は色々あると思いますが
「大きな花が豪華にドーンと咲くのがいいな」
「たくさん花が咲くのがいいな」
ということもあるのでは?今回は大きな花が咲く植物や、たくさんの花が咲く植物の中から担当者がイチオシする品種を見開きで掲載。とても美しい紙面になっています。これは冊子ならではの美しさなので是非見ていただきたいところですが、もちろんオンラインショップでも販売しています。
★大輪の花を楽しむ?ページに掲載の商品はこちら
★たくさんの花を楽しむ?ページに掲載の商品はこちら

ちなみにこの特集で私が個人的に好きなのは

大輪の方は
満天紅.png
★ボタン・満天紅
小さくても目立ちそうな濃い赤色と繊細なフリルのような花弁が美しい花の花径が15〜20cmもあるなんて、春のお庭での存在感半端ない感じですね。

多花の方は
ステラ.png
ステラアップ4.png
★カンパニュラ・ポルシャスキアナ ステラ
なんだか舌を噛みそうな名前で覚えられる気がしない…けれど、名前に「ステラ」(星)を冠するように星型の5弁の花が一斉に咲くと…お庭に満天の星空を再現したような気分になれるかも。個人的に青い花が好きというのもありますが、心惹かれました。

大和友の会にご入会いただいた方には、色々な特集や詳しい育て方の記事が載った会報誌を年4回お届けしています。会報誌から販売を開始する商品もあるので品切れ前にその情報を入手するなら会報誌を見なければ!って感じです。そして会員の方は商品が1割引きで購入できるという特典が!ご興味のある方は以下のリンク先から詳細を確認してみてくださいね。

≪オンラインショップへのリンク≫
≪大和友の会入会ページのリンク≫
posted by 大和農園 通信販売部 at 09:55| Comment(0) | 大和農園ニュース

2022年07月26日

鹿の子

先日、帰宅時に会社の最寄り駅で電車から【NO NARA,NO LIFE】とプリントされたTシャツを着た方が降りてきたのを見て「なんという奈良愛!オーダーメイド?」と、検索魔根性丸出しで帰りの電車の中で即調べたら、デザイナーさんが作った既製品がありました。見かけた時は気づかなかったのですが2か所あるアルファベットの「O」の部分が鹿の顔と大仏様の顔になっているという芸の細かさ。気になった方は検索してみてください。
そう、奈良といえば「鹿」を思い浮かべる方も多いのでは?ええ、野良猫がうろうろしているように野良鹿が奈良県中でうろうろしているんです!…というのは真っ赤なウソですが、奈良県の紹介映像といえばかなりの頻度で奈良公園周辺と鹿が放送されている気がするので、世の中には奈良県全体に鹿がいっぱいいると思っている方も一定数いるのでは?と感じているNの局です。
奈良公園.jpg
奈良公園には鹿がいっぱい
横断鹿 .jpg
ちゃんと横断歩道を渡ってえらい!

確かに、動物園のように檻の中にいるわけでもなく街の中を自由に鹿が闊歩しているところは他にはあまりないかも知れませんが、奈良県でも(山にいる野生の鹿は除いて)鹿がいるのは「奈良公園」といわれる奈良市にあるエリア周辺です。ブログを書くにあたり、奈良県の公式HPなどで調べると、奈良公園の面積は511.33ヘクタール。山が大半で一般的に公園とイメージする平坦なエリアは48.77ヘクタールとのこと。現在、そこにいる鹿の数は約1,300頭らしいです。ちなみに、話は逸れますが、よく面積を表す時に「東京ドーム○個分」と換算されますが、あれって関東の方だとわかりやすいんでしょうか?どっぷり関西人の私にはまったくピンとこない例えで…まあ、「甲子園球場○個分」でもピンとこないのですが…。ちなみに奈良公園平坦エリアの面積は計算すると東京ドーム10個分位でした。

奈良公園周辺の鹿は「神の使い」とされており天然記念物でもあります。いつ行っても鹿はたくさんいますが一番かわいい鹿を見るなら7月下旬頃からがオススメです。というのも出産を控えた鹿は鹿苑(ろくえん)という場所で保護されて5月中旬〜7月に出産し子育てをするのですが、そこで育った赤ちゃん鹿が公園デビューするのが7月下旬からなのです。
とはいえ、この時期の親鹿は子供を守ろうとピリピリしているのでご注意ください!繊細な赤ちゃん鹿は遠目で愛でましょう!そして現在の奈良公園の鹿は外国人観光客が激減して以前ほどオヤツの鹿せんべいをもらえていないと思うので鹿せんべいを買った時はご注意を!鼻先でせんべいをあげずにじらすと鹿が欲しがって何度もお辞儀をする姿がかわいくてやりがちですが、あまりじらしていると怒った鹿に襲われるかも…。襲撃されている観光客を何度も見ている奈良県民からの注意喚起です!
赤ちゃん鹿.jpg
鹿の子模様クッキリの赤ちゃん鹿、かわいい〜

子鹿の特徴は体の斑点です。「鹿の子(かのこ)」と呼ばれるその模様に似た絞り染めの一種に「鹿の子絞り」というものがあったり、その模様をモチーフにした「鹿の子」という和菓子があったりと実は馴染みのある言葉。
鹿の子絞り.jpg
鹿の子絞り

和菓子 鹿の子.jpg
和菓子の鹿の子

あ〜、どっちも見たことある〜って感じですよね。

そして植物にも鹿の斑点「鹿の子」を連想させることからその名がついたものが色々。
その中で、今秋に大和農園が販売しているのはこちら…
鹿の子ユリ.png
★紅鹿の子ユリ
鹿の子斑点とくるりんと反り返った花弁がかわいいですね。
野生のユリの中では性質が強く栽培しやすい品種です。

京鹿の子.jpg
★京鹿の子・白花
京鹿の子といえば濃桃のイメージですがこちらは白花種なので一層爽やかな感じですね。耐寒性も耐暑性もある、育てやすいお花です。

植物の名前の由来を知ることが結構楽しいと思っているNの局。
またそういうネタがあったらアップします!

≪オンラインショップへのリンク≫
≪大和友の会入会ページのリンク≫

posted by 大和農園 通信販売部 at 12:41| Comment(0) | 私のおすすめ品種

2022年07月21日

実験結果発表!

前回の記事で排水溝のゴミ取りネットの違う使い方をご紹介しましたが、実はもう1つ違う使い方をしているNの局です。

芝生部分を減らしたくない家族との戦いに敗れ、限られた地植えエリア以外では鉢植えでの栽培を余儀なくされているのですが、鉢植えする時に使うのが【鉢底石】です。文字通り鉢の底に敷いて排水性や通気性を良くして根腐れを防止します。この石をそのまま敷いて上から土を入れると次に植え替えをする時に石と土が混ざって分離が面倒…。分離しやすいように最初からアミ袋に小分けされた鉢底石も売られていますが割高だし、鉢の大きさや形によってはサイズが合わない場合も。そんな時にゴミ取りネットが便利です。

鉢底石 (2).jpg

好きな量入れて縛るだけ。1枚2円程度なのでかなり安く作れます。
伸縮性のあるタイプなので多めに入れても意外と入りますし変形するので使いやすいですよ。
植え替えの時に鉢をひっくり返してもボロボロに破れることなく結構残っています。
鉢底石を入れると、石を入れたら土の量が減るからイマイチ、鉢底石があってもなくても変わりはない、という話もありますが、自分の育てている鉢を見ていると、小さい鉢でない限り鉢底石を入れた方が土が固まり過ぎなくて良いような気がします。

さて、本来の使い方と違う使い方をした例をもう1つ。
以前の記事で予告していた、社内で若い衆がアジサイで行っていた実験の結果発表です。
白く美しいアジサイが会社の屋上で咲いていたので「色水を吸わせて染めてみよう」というのが今回の実験でした。何を使って色水を作るか…。事務所を見回すと使わなくなって何年も経ったインクジェットプリンタのインクがあったのでダメ元で使ってみました。
アジサイ色水1.jpg

アジサイ色水2.jpg

…チーン。
何の変化もなく干からびて終了〜。
使ったインクが悪かったのか、濃度が合わなかったのか、植物が色水吸水に向いていなかったのか、方法が悪かったのか…原因はわかりませんが、インクジェットプリンタ用インクは本来の仕事とは別の仕事でその生涯を終えました。


≪オンラインショップへのリンク≫
≪大和友の会入会ページのリンク≫

posted by 大和農園 通信販売部 at 13:22| Comment(0) | オフタイム