その昔、「こう・こう・はく・し・だん」と、日本史だったか世界史だったかで爵位の順番について暗記させられたことがあり、伯爵・子爵・男爵は読みが違うので覚えていましたが「公爵」と「侯爵」は読みが同じなのでどっちが上なのか忘れていたのが漫画のお陰でバッチリ頭に入りました。漫画の中では「公爵」の方が圧倒的に地位の高い存在として描かれています。まあ五爵の順番は覚えていても普段の生活で使うことはほぼ皆無で何の役にも立たない知識ですが、園芸用語には普段の生活ではほとんど使わないけれど品種選びの際などに参考になる言葉があります。
それは「矮性」という言葉。
歯の矯正などに使われる「矯」に漢字が似ているので「きょうせい」と思われていることもありますが「矮」「わいせい」が正解です。
この矮性という言葉をネットで調べるとやはり園芸以外で使うことはあまりないようで…。矮性とはその植物の一般的な大きさよりも草丈・樹高が小さいままで成熟する性質のことを言います。商品名や商品の説明に矮性とあれば、その品目の中ではコンパクトに育つ品種ということになります。
植えるスペースの関係で大きくならないタイプのものが欲しい!という方には成長後のサイズを知る上で大切な指標になると思います。
商品名に「ドワーフ(小人)」や「ミニ」を付けて小さいタイプであることを表している場合もあります。ミニの場合は草丈・樹高が小さいのではなく花や実の大きさが一般的なものに比べて小さいことを表していることもあるので商品説明を確認してみてくださいね。
ちなみに、その品種の特徴としてもともと矮性であるものだけでなく、人為的に矮性にしているものもあります。
大和農園で販売している品目で言うとリンゴ苗たち3種。矮性台木を使って接木しています。(実の大きさが40g程度のミニリンゴの「アルプス乙女」を除きます)
矮性台木を使うことで樹高がコンパクトになります。果樹のように収穫するものは樹高が低いと作業が楽になってありがたいですね。

★リンゴ・秋茜
今秋のリンゴの中で一番人気なのがこの秋茜。なんといっても1本で実が付くところがいいですね。甘くてジューシーな果実をお楽しみいただけます。2022年秋、数量限定となっておりますので欲しい方はお早めにご注文いただければと思います。

★リンゴ・こうとく
写真からもわかる通り蜜入りが非常に多い品種です。カットした時にこんな蜜いっぱいの断面が出てきたら嬉しいですね。受粉樹として「ふじ」がおすすめです。

★リンゴ・ふじ
リンゴの有名品種のふじ。味・色づき・形に優れ、日持ちもするというから人気なのもうなずけます。受粉樹として「こうとく」がおすすめです。
受粉樹が必要な「ふじ」と「こうとく」はお得なセットもあります。
★リンゴ・こうとく&ふじセット
≪オンラインショップへのリンク≫
≪大和友の会入会ページのリンク≫
【私のおすすめ品種の最新記事】